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アクロポリス博物館Ⅰ
アクロポリスの丘の東南隅にある博物館。遺跡を損なわないよう一段低く掘り下げられて造られ、建物の上部だけが地上にのぞいています。
ここには、アクロポリスの発掘や建造物から見つかった彫刻が展示されています。


カリュアティド(女人像柱)  (前421~406年頃 大理石 2.03m)
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カリュアディデの演壇にあったオリジナルの女人像は、1体が大英博物館に運ばれ、残りの五体は、アクロポリス博物館に収蔵されています。

子牛を担う人 (前560年頃 大理石 高さ165cm)
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生贄に捧げられた子牛を運んでいる男の像。ガラス玉がはめこまれた目を持つ、彩色された像が素晴らしい。

ランパンの騎士 (前550年頃 大理石 高さ110m)
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この騎馬像は、大理石による等身大の彫刻としては最古の遺品。その顔には、えもいわれぬ微笑がたたえられています。なにかの競技会の優勝者の像でしょうか。

沈思のアテナ (前470年頃 大理石 高さ48cm)
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アテナ女神へ奉献された浮彫り版。女神自身が足下に立つ石柱をもの思わしげな面持ちで見詰める姿が描かれています。
この図柄の意味については、ペルシャ戦争の死者の名前を読む女神、あるいは石柱に記された神殿の財産目録に目を通す女神、などの説があります。

祭りの行列を見るオリュンポスの神々 (パルテノン神殿のフリーズ浮彫り)
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パルテノン神殿には、見事なイオニア式フリーズ(装飾壁)が施されていました。このフリーズ浮彫りは、女神アテナの大祭、パナテナイア祭の行列を見るオリュンポスの神々を表しています。
左からポセイドン、アポロン、アルテミス。アルテミスの右隣りに座るのがアフロディテ(剥落)、アフロディテの膝に寄りかかっているのはエロスです。

犠牲牛を引く人々 (パルテノン神殿のフリーズ浮彫り)
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この石板は、残存状態が良く、形式、内容ともに素晴らしい出来栄えの作品。マントに身体を包み、頭を垂れ、黙々と犠牲牛につき従っている若者と、前脚を宙に浮かせ、首をのけぞらしている牡牛、その静と動のコントラストが見事です。

水瓶を運ぶ4人の青年 (パルテノン神殿のフリーズ浮彫り)
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水瓶の中には犠牲のための清めの水、あるいは奉納用の葡萄酒が入っていたと解釈されています。
by y-sakai-01 | 2005-09-11 17:45 | ギリシアの旅
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